高山気候(読み)コウザンキコウ

百科事典マイペディアの解説

高山気候【こうざんきこう】

高山に特徴的な気候。温帯では標高2000m以上,熱帯では3000〜4000m以上の高山の気候。気温は高さが増すにつれて減じ,霧が多く,雪線より上では万年雪や氷河がある。気温の日変化,年変化は小さく,一般に風が強い。自然景観帯は垂直に分布し,森林,草原,岩石帯,氷雪帯の順に変わる。
→関連項目山岳気候

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世界大百科事典 第2版の解説

こうざんきこう【高山気候 alpine climate】

標高をおもな原因とし,これと地形とが合して生じる高山地方に特殊な気候。森林限界付近から上の気候をさし,それ以下を山岳気候と呼ぶが,高山気候を含め,山岳地方の気候を一括して山岳気候ともいう。両者の境は温帯地方で標高2000m前後である。高度とともに気温と気圧は低くなる。山体の気温減率は100mにつき0.4~0.7℃である。一般に気温の日変化や年変化は小さい。水蒸気量の絶対量は少ないが,相対湿度は高い。

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大辞林 第三版の解説

こうざんきこう【高山気候】

温帯で海抜2000メートル 以上、熱帯で海抜3000メートル 以上の高地にみられる気候。チベット高原・アンデス山脈・アフリカ東部などに分布。気温は同緯度の低地よりも低く、赤道近くの低緯度の高地では、年中冷涼で生活に適し、高地都市が発達。山岳気候。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高山気候
こうざんきこう

山地気候のうち、とくに高山に現れる特殊な気候。アルプス気候ともいう。通常、森林限界付近から上の気候をさし、温帯地方では普通海抜2000メートル以上に出現する。高度とともに気温と気圧は低下し、日射は強くなる。高緯度地方の寒帯気候に似ているが、日射が弱いために生じるのとは本質的に異なっている。緯度によって温帯高山気候と熱帯高山気候とに区分される。前者はチベット高原、ヨーロッパ・アルプス、アメリカのロッキーなどに分布し、日本でも日本アルプスなどにみられる。後者はボルネオ島、ニューギニア島の高地、東アフリカの山地、エチオピア高原、メキシコ高原、アンデスに分布する。温帯高山気候では気温の年較差が大きく、夏と冬が明瞭(めいりょう)に現れるのに対して、熱帯高山気候では気温の年較差が日較差より小さく、生物の活動にも気温による周期性がない。温帯高山は寒冷で降雪も多く、気候条件はよくないが、熱帯高山では年中冷涼で、人々の生活に適し、集落が発達している。気圧が地上気圧の約半分になる5500メートルが人類の永住限界といわれているが、2000メートル以上になると高山病がみられるようになる。[山下脩二]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうざん‐きこう カウザン‥【高山気候】

〘名〙 標高の高い山岳地方の気候。中緯度地方ではおよそ標高二〇〇〇メートル以上の地域の気候をいう。気温は一〇〇メートルにつき〇・六度低くなり、日中、年間の差は小さい。風速、日射が強く、雲、霧を生じやすい。植物は高さとともに針葉樹が多くなり、さらに地衣類、こけ類となる。〔気象学講話(1916)〕

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世界大百科事典内の高山気候の言及

【山岳気候】より

…標高を主因子とし,これと地形とが組み合わさって生じた山岳地方に特有な気候。ふつう3000~4000m以上は高山気候と呼び,別に扱う。低地に比べて気温,気圧,絶対湿度が低く,日射量は多いが,高さと複雑な地形のために気候の局地差は著しいのが特徴である。…

※「高山気候」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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