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極圏 キョクケン

世界大百科事典 第2版の解説

きょくけん【極圏 polar circle】

緯度66゜33′の緯線を指す場合とそれより高緯度の地帯(極地)を指す場合がある。夏至には北極(北緯66゜33′)以北では一日中太陽は地平線に没することはなく,冬至では終日見られない。北極に近づくに従ってこの日数は増加し,北極では半年間が昼で,他の半年間が夜となる。南極地方ではこの逆となる。一年は夏と冬に両分され,気温年較差が大きく,日較差は小さい。一年中氷に覆われているところが多く,夏の気温も低いため樹木は見られない。

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大辞林 第三版の解説

きょくけん【極圏】

きょっけん【極圏】

地球上の南緯・北緯それぞれ66度34分の緯線。また、それよりも高緯度の地域。北極圏と南極圏。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

極圏
きょくけん

緯度66度33分の緯線、またこの緯線から極側の地域をいい、北半球では北極圏、南半球では南極圏とよぶ。極を中心としたこの地域は極地という呼び方もされる。極圏から高緯度地域を数理的気候帯では寒帯ともいう。高緯度のため太陽高度は低く地表に到達する直達日射量は少なく、低温である。ケッペンの気候区分では、最暖月平均気温が0℃以下の地域をさす場合と、樹木が生育できない気候である最暖月の平均気温10℃未満とする場合がある。冬半年は終日夜であり、放射冷却の状態が続く。したがって夏の昼半年と冬の夜半年の気温の年較差は大きく、一方、気温の日較差は小さい。一般に大気下層では放射冷却によって低温で乾燥した高気圧が形成されているが、対流圏中・上層では年間を通じて低気圧ができ、極渦(きょくうず)とよばれている。北極圏とそれより中緯度側の地上気圧が逆に変動する現象があり、北極振動という。北極振動は中・高緯度地域の寒波、大雪、異常高温や、極域の成層圏オゾン層の破壊との関連が指摘されている。ほとんどがアネクメーネ(非居住地域)であるが、地下資源や軍事、航空路の面から重要性が増大している。また、上空の成層圏でオゾン層が希薄となるオゾンホール(オゾンの穴)の原因が人間活動の結果放出されるフロンガスであると判明し、フロン類などの温室効果ガスを削減するための国際条約締結の端緒となった。[山下脩二]

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