水の変態(読み)ミズノヘンタイ

  • みずのへんたい〔みづのヘンタイ〕

百科事典マイペディアの解説

宮城道雄作曲による新傾向の箏曲。1909年,作曲者14歳の処女作。当時の小学校の教科書にあった《水の変態》の章を歌詞とし,これに箏伴奏の歌をつけたもの。雨,(あられ)を描写した間奏をもつ。

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世界大百科事典 第2版の解説

1909年2月ころに宮城道雄が作曲した新傾向の箏曲。韓国の仁川に在住中,14歳のときの処女作。若くして師を離れた宮城は既習曲の反復に満足せず,早くから作曲を志し,たまたま弟が朗読する小学読本の〈水の変態〉という一節を聞いてをそそられ,文中の7首の短歌(・雲・雨・雪・霰(あられ)・の歌)を歌詞として,手事物形式(手事)により作曲した。気象変化を詠んだ歌詞内容に即した情景描写(とくに雨と霰の部分の手事が有名)に優れた曲で,処女作ながら宮城の傑作の一つに数えられている。

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世界大百科事典内の水の変態の言及

【宮城道雄】より

…07年朝鮮の仁川に移住,箏曲教授を開始。作曲をも志して14歳で処女作《水の変態》を作曲。10年京城(ソウル)に移住。…

※「水の変態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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