水晶岳(読み)スイショウダケ

デジタル大辞泉 「水晶岳」の意味・読み・例文・類語

すいしょう‐だけ〔スイシヤウ‐〕【水晶岳】

富山県南東部、黒部川水源の最高峰二つの峰をもつ山で、標高は南峰2986メートル、北峰2978メートル。山稜東側圏谷カール)と堆石モレーン)がみられる。中部山岳国立公園に属する。黒岳

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日本歴史地名大系 「水晶岳」の解説

水晶岳
すいしようだけ

黒部川源流にそびえる岩山。標高二九八六メートル。地籍は大山おおやま町。くろ岳とも称する。後立山山脈の主稜から北へ分岐した黒岳山塊の主峰ともいうべき峨々たる岩山で、東側は東沢ひがしさわ谷、西側はくもノ平に臨み、数個の氷食地形をちりばめる。水晶および柘榴石を産するところから山名を生じた。黒岳は山色からの命名で、信州側からの呼称であろう。元禄一三年(一七〇〇)の奥山御境目見通絵図および享和三年(一八〇三)の奥山御境目見通山成川成絵図(ともに県立図書館蔵)にはなか嶽の名で記載。

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百科事典マイペディア 「水晶岳」の意味・わかりやすい解説

水晶岳【すいしょうだけ】

富山県,飛騨山脈にある山。標高2986m。東側からみると黒くみえ,黒岳とも呼ばれている。山体は花コウ岩からなり,一部結晶片岩が露出する。南側には水晶小屋がある。中部山岳国立公園に属し,日本百名山に選ばれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「水晶岳」の意味・わかりやすい解説

水晶岳
すいしょうだけ

富山県富山市にある山。北アルプスの中央部にあり、標高2986メートル。黒岳は信州側の山名。江戸時代加賀(かが)藩の黒部奥山廻(まわ)りは六方石(ろっぽうせき)山とよんでいたが、のちに水晶岳とよぶようになった。地質は花崗閃緑(かこうせんりょく)岩で構成され、山稜(さんりょう)の東側にいくつもカール地形と堆石(モレーン)がある。眼下雲ノ平が展望される。

[深井三郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「水晶岳」の意味・わかりやすい解説

水晶岳 (すいしょうだけ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水晶岳」の意味・わかりやすい解説

水晶岳
すいしょうだけ

黒岳」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の水晶岳の言及

【黒岳】より

…飛驒山脈(北アルプス)中央部,黒部川源流部にある山。山体を東側からみると山名の通り黒くみえるが,山頂付近に水晶を産するので水晶岳ともいう。標高2978m。…

※「水晶岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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