デジタル大辞泉 「水蘚」の意味・読み・例文・類語 みず‐ごけ〔みづ‐〕【水×蘚/水×苔】 ミズゴケ科の蘚せん類の総称。日本では約40種が知られ、高山や北日本の湿地に生え、長年の間に高層湿原をつくる。高さ5~15センチ、淡緑色で、茎から数本の枝が束生して葉をつける。葉は吸水力が大きく、園芸の保水材に利用し、ピートモスともいう。[類語]苔・杉苔・光蘚・銭苔 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「水蘚」の意味・読み・例文・類語 みず‐ごけみづ‥【水蘚・水苔】 〘 名詞 〙① 蘚類ミズゴケ科のコケの総称。主として寒地の湿原に群生し、高層湿原やツンドラにはこの植物が数層に重なって堆積している。茎は長く伸び細い枝を多数分岐し、鱗片状の小葉を密生。葉は円筒状で葉緑粒のある細胞と中空で透明な細胞があり、透明細胞は光を反射して白く見え水分を多量に吸収する。世界中に約四〇〇種が知られ、日本でも約四〇種がある。吸水性がきわめて大きいのでランをはじめ園芸植物の鉢植の用土の代わりに用いる。漂白して脱脂綿の代用ともする。〔物品識名拾遺(1825)〕② 水中にある物に付着している水垢(みずあか)。[初出の実例]「金魚が硝子のふちに出来た水苔をちょっと口でつついては」(出典:静物(1960)〈庄野潤三〉一八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例