日本歴史地名大系 「江ノ島村」の解説
江ノ島村
えのしまむら
崎戸島の西方、五島灘に浮ぶ江ノ島を村域とする。南部に広い入江、北部に
元和三年(一六一七)のイエズス会管区長宛のキリシタン連判書付に「五島江島」の「まる地いの上かい」「はるとろめう源兵衛」「べんと与次左衛門」「あんとうによ」「見ける伝二郎」らキリシタンの代表者と考えられる八名が署名している。遠見岳に遠見番所が置かれ、また正保元年(一六四四)幕府の命で大村藩が異国船警備のために設置した崎戸大番所が管轄する小番所が設置され、異国船の監視を行った。外海一六ヵ所番の一つとして小給一、小船一・水主二が配備された(大村見聞集)。「大村郷村記」によれば、軍弓一・空穂一・鉄砲五・三つ道具一・幕半頭・高張一などを備え、番士一人が詰めた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報