江戸橋(読み)えどばし

精選版 日本国語大辞典 「江戸橋」の意味・読み・例文・類語

えど‐ばし【江戸橋】

東京都中央区日本橋川にかかる橋。日本橋東側にあり、日本橋本町一丁目と日本橋一丁目を結ぶ。江戸時代には付近船宿が多く、年末に立つ四日市(日本橋一丁目)では才蔵市が開かれた。関東大震災までは現在位置より下流三〇〇メートルのところにあった。

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日本歴史地名大系 「江戸橋」の解説

江戸橋
えどばし

大船おおふな(のちの本船町)と南の本材木ほんざいもく町一丁目との間の日本橋川に架けられた橋。承応江戸絵図、明暦三年(一六五七)新添江戸之図に江戸橋とみえる。橋名について「江戸鹿子」は「日本橋に相続て江戸橋と称にや」とし、橋の下は日本橋と同様に魚船や乗合の舟で賑わった。南の橋詰には船宿があり、屋形舟・猪牙舟を多数擁して隅田川舟遊びに供し、また江戸内諸方への水運を担った。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江戸橋」の意味・わかりやすい解説

江戸橋
えどばし

東京都中央区北部,日本橋川にかかる昭和通りの橋。最初に架設された橋は江戸時代初期で,日本橋架橋に次ぐ古い頃といわれ,橋の南袂 (現在の日本橋郵便局あたり) に幕府詰所がおかれ,新鮮な魚を将軍に供進するため役人が勤務していたという。現在は首都高速道路の江戸橋インターチェンジ付近は複雑な立体交差となっている。

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