道路や鉄道が他の道路や鉄道と立体的に異なる高さで交差する方式。とくに鉄道と道路が平面交差する踏切は交通安全と交通円滑化のうえで問題があり,原則として立体的に交差させる必要がある。1ヵ所の踏切を立体交差化する単独立体交差事業に対し,鉄道を高架,堀割りまたは地下化することにより,複数の踏切を立体交差化する事業を連続立体交差事業と呼び,これら事業の費用は鉄道と道路側が分担するルールができている。
道路相互の立体交差の場合,交差する道路相互の交通が,その場所で不可能な場合と可能な場合があり,後者は一般にインターチェンジと呼ばれる。高速道路相互の交差は立体交差であるが,一般道路でも4車線以上の道路相互の交差は立体交差を原則とし,4車線と2車線道路は必要に応じて立体交差とすることが望ましい。
執筆者:森地 茂
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…道路施設の一つで,複数の道路を相互に連絡するための連結路(ランプ)をもつ立体交差部分。道路上で交差,分岐,合流する交通を能率よく安全に走行させるための施設で,一般には高速道路の出入口の呼称として知られているが,一般道路相互の交差,接続部であっても,立体交差し,連結路をもっていればインターチェンジである。…
※「立体交差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...