( 1 )①の沓冠折句(折句沓冠ともいう)は、「為兼和歌抄」に「寛平より盛りになれり」とあるが、「昌泰元年亭子院女郎花合」後宴にある三首の歌が最も早い例である。ただし、これは折句を二つ詠み込んだもので、本格的な十音詠み込みの例では、「栄花物語」の歌が最初である。
( 2 )折句の複雑化した形態であり、文字を置く順序もさまざまのものがある。「源順集」の双六盤の歌や碁盤の歌、俳諧の八重襷も沓冠の発展した形式である。なお、「八雲御抄」では、一首の歌の最初と最後に字を置く(つまり「はる」などの二字の語)形式を沓冠と呼び、折句沓冠と区別して用いている。
…指定された物の名を歌に詠み込む〈物名(ぶつめい)〉も類似の遊びである。(3)沓冠(くつかむり) 各句の頭(冠)のほかに,最後(沓)にも一定の語を折り込んだ和歌の手法。友人に対する〈米(よね)たまへ銭(ぜに)も欲し〉という無心を,吉田兼好は優雅な秋の歌に折り込んでいる(図1)。…
※「沓冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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