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沓冠 クツカブリ

デジタル大辞泉の解説

くつ‐かぶり【×冠】

和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を各句の初めと終わりに1字ずつ詠み込んだもの。栄花物語に、「合(あ)はせ薫物(たきもの)すこし」を詠み込んだ「ふさかてはゆきききもゐづねてとひなばかへさ」が最初の例として知られている。くつかむり。くつこうぶり。
雑俳の一種。中の7文字を題に出して、それに上5字と下5字とをつけて1句に仕立てるもの。くつかむり。くつこうぶり。

くつ‐かむり【×冠】

くつかぶり(沓冠)

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

くつかぶり【沓冠】

〔「初め」と「終わり」の意。「くつかむり」「くつこうぶり」とも〕
折句の一種。
和歌で、第一句の初めと第五句の終わりにあらかじめ定めた字を置いて詠む歌。折句沓冠。沓冠の折句。
和歌で一〇文字の事物の名または語句を各句の初めと終わりにそれぞれ一字ずつ詠み込んだ歌。「よね(米)たまへぜに(銭)もほし」の一〇字を詠み込んで「〈よ〉もすず《し》 〈ね〉ざめのかり《ほ》 〈た〉まくら《も》 〈ま〉そでの秋《に》 〈へ〉だて無きか《ぜ》」とする類。沓冠折句。折句沓冠。
雑俳の一種。七文字を題にして、上五文字と下五文字をつけるもの。
謡曲で、初めと止めとを同一の調子で謡うこと。

くつかむり【沓冠】

くつかぶり(沓冠) 」に同じ。

くつこうぶり【沓冠】

くつかぶり(沓冠) 」に同じ。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の沓冠の言及

【言語遊戯】より

…指定された物の名を歌に詠み込む〈物名(ぶつめい)〉も類似の遊びである。(3)沓冠(くつかむり) 各句の頭(冠)のほかに,最後(沓)にも一定の語を折り込んだ和歌の手法。友人に対する〈米(よね)たまへ銭(ぜに)も欲し〉という無心を,吉田兼好は優雅な秋の歌に折り込んでいる(図1)。…

※「沓冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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