差遣わす(読み)サシツカワス

デジタル大辞泉 「差遣わす」の意味・読み・例文・類語

さし‐つかわ・す〔‐つかはす〕【差(し)遣わす】

[動サ五(四)]
目上の者が命じて人を差し向ける。派遣する。「代理人を―・す」
金品などを送り与える。
金子きんす幾干いくらかを―・し」〈逍遥当世書生気質
[類語]差し向ける遣わす遣る派遣送る送り出す出す発する派する差し立てる回す差し回す差遣する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差遣わす」の意味・読み・例文・類語

さし‐つかわ・す‥つかはす【差遣】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「さし」は接頭語 )
  2. (上位者が命じて)使者軍勢をさしむける。派遣なさる。
    1. [初出の実例]「先のすべらの おほせにて 白雲ゐなる かひがねに さしつかはしし 時にわが 夢々よと 宵ごとに ちぎりしことは」(出典:忠岑集(10C前))
    2. 「今度は李広と云ふ将軍に仰せて、百万騎をさしつかはす」(出典:平家物語(13C前)二)
  3. 人、物、金銭などを先方に送り与える。回してやる。
    1. [初出の実例]「本食ける器に、今少し残たりけるに、下(おろ)しを指遣(さしつかはし)たりけるは」(出典今昔物語集(1120頃か)二八)

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