浅尾為十郎(読み)あさお ためじゅうろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浅尾為十郎」の解説

浅尾為十郎(3代) あさお-ためじゅうろう

1780-1836 江戸時代後期歌舞伎役者
安永9年生まれ。4代浅尾為十郎の父。初代浅尾為十郎の門弟。文政元年3代目をつぐが,一時2代浅尾奥山を名のり,天保(てんぽう)2年ふたたび為十郎を名のる。京都,大坂,江戸で活躍敵役(かたきやく)を得意とした。天保7年1月死去。57歳。初名は初代浅尾友蔵。俳名山道,奥山。屋号河内屋,銭屋

浅尾為十郎(初代) あさお-ためじゅうろう

1735-1804 江戸時代中期-後期の歌舞伎役者。
享保(きょうほう)20年生まれ。京芝居三味線方杉本為三郎の子。宝暦6年初代浅尾元五郎の門にはいって為十郎を名のり,京都,大坂で活躍。実悪(じつあく)を得意とし,老役(ふけやく),女方をかねた。文化元年4月7日死去。70歳。京都出身。前名は浅尾為蔵。俳名は奥山。屋号は銭屋。

浅尾為十郎(4代) あさお-ためじゅうろう

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
3代浅尾為十郎の子。弘化(こうか)2年(1845)4代目を襲名し,大坂,京都,江戸で活躍。晩年は九州地方を巡業。敵役(かたきやく)を得意とした。慶応(1865-68)の末年ごろ死去。初名は浅尾房之助。前名は4代浅尾友蔵,3代浅尾奥次郎。俳名は寿猿。屋号は河内屋,大坂屋,銭屋。

浅尾為十郎(2代) あさお-ためじゅうろう

1779-1806 江戸時代後期の歌舞伎役者。
安永8年生まれ。初代浅尾為十郎の子。享和3年2代目を襲名,大坂で活躍。和事を得意とした。文化3年7月25日死去。28歳。初名は初代浅尾奥次郎。俳名は山子,奥山。屋号は銭屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例