浮島丸事件(読み)うきしままるじけん

百科事典マイペディアの解説

浮島丸事件【うきしままるじけん】

日本敗戦直後の1945年8月24日,海軍御用船浮島丸(4700トン)が爆沈した事件。第2次大戦中に強制連行され,日本で強制労働に従事した者とその家族ら約4000人の在日朝鮮人をのせた同船は,8月22日に青森県大湊港を出港,釜山港へ向かう途中,米軍の停船命令により舞鶴港に寄港しようとした際,爆沈。死者500人以上,行方不明千数百人。原因は機雷に触れたとする説と,報復を恐れた海軍将校が爆破,沈没させたとする説があるが不明。なお,生存者や遺族が国に賠償などを求めた訴訟は,2004年最高裁で原告側の敗訴が確定した。

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世界大百科事典 第2版の解説

うきしままるじけん【浮島丸事件】

1945年日本敗戦直後の8月24日,海軍御用船浮島丸(4700トン)が爆沈した事件。青森県大湊港から在日朝鮮人約4000人を載せ母国朝鮮の釜山港に向けて同月22日に出航した同船はアメリカ占領軍からの停船命令をうけ舞鶴港に寄港しようとした際,爆沈して,死亡者500人余り,行方不明者千数百人を出した。これらの乗船者の大部分は戦時強制連行によって北海道,青森県などの東北地方での強制労働に従事した者とその家族で,8・15解放を迎え故国への帰途についたものである。

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