海上衝突予防法(読み)かいじょうしょうとつよぼうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海上衝突予防法
かいじょうしょうとつよぼうほう

昭和 52年法律 62号。「1972年の海上における衝突の予防のための国際規則に関する条約」の批准のための国内法旧法である昭和 28年法律 151号は,1948年国際会議で採択された模範法典に基づいて制定された法律であるが,77年に現行法に全面改正された。海洋およびこれに接続する,航洋船が航行できる水域の水上にある船舶について,遵守すべき航法,表示すべき灯火・形象物,行うべき信号に関し必要な事項を定めることにより,海上における船舶の衝突を予防し,船舶の安全をはかろうとするものである。

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デジタル大辞泉の解説

かいじょうしょうとつよぼう‐ほう〔カイジヤウシヨウトツヨバウハフ〕【海上衝突予防法】

海洋その他の水域において、船舶および水上航空機の衝突防止のため、灯火・航法・針路信号などについて定めた法律。昭和52年(1977)施行。昭和58年(1983)一部改正。

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百科事典マイペディアの解説

海上衝突予防法【かいじょうしょうとつよぼうほう】

航行中の船および水上航空機の衝突を予防する法律(1953年公布,1977年全文改正)。1948年の海上人命安全国際会議で議定された国際海上衝突予防規則に即し,旧法(1892年)を廃して制定。船・水上機の灯火,霧中航行,航法,針路信号,遭難信号などについて規定する。
→関連項目航海灯

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海上衝突予防法
かいじょうしょうとつよぼうほう

船舶の衝突を防止し海上交通の安全を図ることを目的とした基本法。1889年の国際海事会議で、異国籍間の船舶が共通のルールにより安全に航行できるよう、各国が国内法を制定するため国際海上衝突予防規則が議定された。これに基づいて日本でも1892年海上衝突予防法(明治25年法律5号)が公布された。その後、時代の要請に応じて改正を重ねている。現行法は1972年の国際規則に準拠して、船舶が遵守すべき航法、表示すべき燈火および形象物ならびに信号等に関する必要事項を定め77年(昭和52)に公布された。国際条約により83年6月1日に一部改正が行われた。[新谷文雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かいじょうしょうとつ‐よぼうほう カイジャウヨバウハフ【海上衝突予防法】

〘名〙 船舶および水上航空機について、海上での衝突を予防するため、航法、灯火、針路信号などを定めた法律。昭和二八年(一九五三)公布、同五二年全面改正。

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世界大百科事典内の海上衝突予防法の言及

【海難】より

… 海難は,巨額な財産上の損害を生ずるとともに,尊い人命の損失をも伴う。そこで国は,まず海難を事前に防止するために,海上衝突予防法,海上交通安全法,船舶安全法,船員法,船舶職員法,水先法などを制定している。そして,不幸にして,海難が発生してしまったあとの処理のため,海難の原因を明らかにすることによって,将来の海難の発生を防止することに寄与するため海難審判法に基づく海難審判制度があり,また,商法には,船舶衝突の場合の損害の帰属に関する規定と,海難救助がなされた場合の海難救助料に関する規定などがある。…

【港則法】より

…本法は,入出港,停泊,航路,航法,危険物積載船および危険物の取扱い,水路の保全,船灯および信号など港内での船舶交通の安全のための全般的なルールを定めており,陸上でいえば道路交通法に相当する法律であるといえる。なお,海上における船舶交通に関する一般法として海上衝突予防法(1977公布)があり,港則法は同法の特例を定めたものである。また,同じく海上衝突予防法の特例を定めた法律として海上交通安全法(1972公布)があるが,同法は,東京湾,伊勢湾,瀬戸内海のうち港則法に基づく港以外の海域を対象としている。…

【ヨット】より

… レーシング・ルールのうちもっとも重要なのは航路権(衝突を避けるため,相手艇に針路を変えさせ,自艇は針路を持続する権利)に関する規定である。この規定は国際および国内の法律である海上衝突予防法を基準にして,〈追い越そう,追い越されまい〉とする競走の原理を勘案して組み立てられている。その主要な条項(図7)は,(a)ポートタック(左玄から風を受けている)のヨットは,スターボードタック(右玄から風を受けている)のヨットを避けること,(b)風上艇は風下艇を避けること,(c)クリア・アスターン(追い越そうとする)のヨットはクリア・アヘッド(追い越される)のヨットを避けること,(d)風を受ける玄を変えようとしているヨットは,帆走中のヨットを避けることなどである。…

※「海上衝突予防法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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