遭難信号(読み)ソウナンシンゴウ(その他表記)distress signal

翻訳|distress signal

デジタル大辞泉 「遭難信号」の意味・読み・例文・類語

そうなん‐しんごう〔サウナンシンガウ〕【遭難信号】

船舶航空機が遭難したとき、救助を求めるために発する信号従来は、無線電信SOS発煙筒国際信号旗のNC旗による信号などが使われてきたが、現在は、人工衛星を利用した遭難通信システムが一般化しつつある。

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精選版 日本国語大辞典 「遭難信号」の意味・読み・例文・類語

そうなん‐しんごうサウナンシンガウ【遭難信号】

  1. 〘 名詞 〙 災難に遭遇した船舶や航空機が、その緊急事態を告げ、救助を求めるために発する信号。無線電信のSOS、無線電話の国際救難信号のほかに、国際信号旗、発煙筒、灯火汽笛手旗などを用いて行なわれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遭難信号」の意味・わかりやすい解説

遭難信号
そうなんしんごう
distress signal

海上の船舶が海難発生時などに助けを求めて発する船舶信号慣習および国際的に合意された海上衝突予防規則に従って定められる。特に重要な遭難信号は以下のとおり。(1) 可視信号 火炎,信号紅炎,オレンジ色の発煙信号,方形旗の下に球をつけた旗旒信号。(2) 音響信号 一定間隔の発砲またはロケット発射,霧笛による連続音。(3) 無線信号 モールス符号の SOS信号,国際信号書に定める信号旗の N旗と C旗の掲揚による 2字信号,無線電話(→船舶電話)による「メーデー発声語源は「私を助けてください」という意味のフランス語の m'aider)。遭難船はほかの船舶に注意を促すために,無線信号で 1分間に長さ 4秒の 12線を繰り返す,または無線電話で 2音を交互に 30~60秒間ずつ継続送信する方法もある。(→船舶通信

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