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液化石油ガス えきかせきゆガスliquefied petroleum gas; LPG

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

液化石油ガス
えきかせきゆガス
liquefied petroleum gas; LPG

石油系炭化水素のうち炭素原子の数が3または4のもの,つまりプロパンブタンプロピレンブチレンまたはこれらを主成分とする混合物を液化したもの。これらは常温常圧下では気体であるが,加圧 (6~7気圧) あるいは冷却 (-42.2~-0.6℃) すると容易に液化し,無色無臭,比重 0.5~0.58の液体となる。

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知恵蔵の解説

液化石油ガス

炭素数3及び4の炭化水素ガス(プロパン、プロピレン、ブタン、ブチレン及びその混合物)がLPG石油精製時に発生するガス、天然湿性ガス石油化学工業での原料油の熱分解生成物などが原料。加圧すると液化して輸送に便利なため、都市ガスのない地域の家庭・商業用燃料、自動車用燃料、また一部は工業用原料に利用される。LNGは、メタンガスを-162℃で液化すると体積が600分の1になって輸送が容易。日本はLNGタンカーで海外から輸入。

(槌屋治紀 システム技術研究所所長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

えきか‐せきゆガス〔エキクワ‐〕【液化石油ガス】

石油精製の副産物として出てくるプロパンブタンなどの炭素数が3または4の炭化水素ガスを、常温で加圧し液化したもの。工業用・家庭用燃料として広く使われる。プロパンガスLPガス。LPG(liquefied petroleum gas)。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

液化石油ガス【えきかせきゆガス】

LPG(liquefied petroleum gasの略)ともいう。身近なものとしてプロパンガスがある。石油精製または石油化学工業で副生する炭化水素のうち,おもにプロパンC3H8またはブタンC4H1(/0)を分けとり,ボンベ中に加圧液化したもの。
→関連項目都市ガスプロパン

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世界大百科事典 第2版の解説

えきかせきゆガス【液化石油ガス liquefied petroleum gas】

略称LPG。俗にプロパンガスともいう。炭素数3あるいは4の脂肪族炭化水素であるプロパンC3H8,プロピレンC3H6,ブタンC4H10,ブチレンC4H8などは常温・常圧下では気体であるが,冷却または加圧することにより比較的容易に液化するので,ボンベなどの加圧容器に充てんすれば輸送に便利である。この液化された炭化水素混合物を液化石油ガスといい,家庭用,工業用,自動車用などの燃料として,また化学原料としても広く用いられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

えきかせきゆガス【液化石油ガス】

常温常圧下で気体の低級炭化水素(炭素数三ないし四)を、冷却または加圧して液化したもの。主成分はプロパン・プロピレン・ブタン・ブチレンなど。家庭用・工業用・自動車用燃料、化学工業の原料に用いる。 LPG 。 LP ガス。 〔プロパンガスはプロパンを主成分とする液化石油ガスの一つ〕

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

液化石油ガス
えきかせきゆがす
liquefied petroleum gas

石油工業で副生する炭素数3~4個の炭化水素ガスを常温加圧下で液化したもの。LPG、LPガス、または俗称としてプロパンガスともよばれる。主成分はプロパン(炭素数3個)、またはブタン(炭素数4個)であり、供給源によってはアルケン(脂肪族不飽和炭化水素)であるプロペン(プロピレン)、ブテンを含有する。液化石油ガスは常温・常圧では気体であるが、常温で10気圧程度に圧縮すると容易に液体となり、体積も200~250分の1になる。したがって、貯蔵、運搬が簡単であり、しかも炭化水素として純度が高いことから、クリーンな燃料である点でほかの燃料に比べ際だった特徴がある。[難波征太郎]

供給と需要

液化石油ガスの供給は、輸入によるものが約80%、石油精製工程中で得られるものが約20%で、そのほか石油化学および天然ガス採取の副産物としてのものが若干ある。輸入液化石油ガスは、油田における随伴ガスまたは天然ガスの処理により分離採取されたものである。このようにして供給される液化石油ガスは、一般にプロパンまたはブタンに分けられており、用途に応じてそのまま、またはこれらを混合して販売される。
 家庭・業務用液化石油ガスは、全需要の40%以上を占めている。市販ガス燃料として、熱量、需要世帯数ともに都市ガスをしのぎ、ガス燃料の50%以上を占めている。家庭・業務用液化石油ガスは、通常80%以上のプロパン、プロピレンを含み、容器内の圧力は40℃において1平方センチメートル当り15.6キログラム以下と定められている。使用する際は圧力調節器により水柱230~330ミリメートルに減圧する。毒性が弱く爆発限界も狭いが、空気より重く低い所にたまりやすいので、通風に十分注意する必要がある。
 自動車燃料用の液化石油ガスは全需要の約8%を占め、ほとんどがタクシー用である。家庭用と異なり主成分はブタンであるが、法規制により燃料ポンプを所持できないため、気温に応じて10~30%のプロパンを混入させ、圧力を調節している。
 工業用液化石油ガスは全需要の約30%を占める。運搬が容易であり、クリーンで燃焼の制御性が高いという利点がある。したがって、液化石油ガスの組成はあまり問題にならないが、熱量のより大きいブタンを主成分とするものが多く用いられているのが現状である。化学原料用の液化石油ガスは全需要の10%以下であり、アンモニア、メタノール(メチルアルコール)およびエチレン製造に用いられる。このほか、都市ガスの増熱用にブタンの添加が行われている。また、ガスライターの燃料はブタンを主成分としたものである。[難波征太郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の液化石油ガスの言及

【ガス事業】より

…他方,都市ガスの原料は石油危機後,急速に多様化している。すなわち昭和40年代の後半以降,従来の石炭系ガスから石油系ガスへのシフトが進んだが,石油危機後は石油系ガスも急減し,これに代わってLNG(液化天然ガス)とLPG(液化石油ガス)が急増している。原料構成は,石油危機当時の1973年度には石炭系23%,石油系42%,LNG24%,LPG10%であったが,これが80年度には石炭系10%,石油系17%,LNG54%,LPG19%へと大きく変化した。…

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