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深井志道軒 ふかい しどうけん

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美術人名辞典の解説

深井志道軒

講釈師。名は栄山、号は無一堂・摩羅坊主。京都生。もと知足院僧だったが、陰間野郎に関り同寺を追放。江戸に出て浅草寺境内で戯言を交え辻講釈をし、世間の評判となった。奇人。平賀源内の『風流志道軒伝』に詳しく紹介されている。明和2年(1765)歿、86才。

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デジタル大辞泉の解説

ふかい‐しどうけん〔ふかゐシダウケン〕【深井志道軒】

[1680ころ~1765]江戸中期の講釈師。京都の人。名は新蔵。別号、一無堂。江戸へ下り、浅草寺境内で軍談講釈を演じた。「風流志道軒伝」のモデル。著「元無草」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

深井志道軒 ふかい-しどうけん

1680?-1765 江戸時代中期の講釈師。
延宝8年?生まれ。真言宗の僧で大僧正隆光の侍僧となる。のち還俗(げんぞく)し,40歳ごろから江戸浅草寺境内で男根をかたどった棒を手に辻(つじ)講釈をはじめる。歌舞伎の2代市川海老蔵と人気を二分し,平賀源内は「風流志道軒伝」をあらわした。明和2年3月7日死去。86歳?山城(京都府)出身。名は政七。通称は新蔵。法名は栄山,義定。別号に一無堂。
【格言など】穴を出て穴に入るまで世の中にととん頓着せずに楽しめ(辞世)

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朝日日本歴史人物事典の解説

深井志道軒

没年:明和2.3.7(1765.4.26)
生年:延宝8?(1680)
江戸中期の講釈師。通称新蔵,別に一無堂と号した。12歳で真言宗の僧となり,若くして大僧正隆光の侍僧となったが,隆光の没落で寺籍を離れ,一時は願人坊主にまで身を持ち崩したという。享保初年ごろから浅草観音堂脇に葭簀張りの高床を設け,陰茎を型取った棒を手に,身振り豊かな舌耕を始めた。その舌耕は軍書から『源氏物語』『徒然草』におよび,破礼講釈,狂講といわれて人気を得,宝暦年間(1751~64)には歌舞伎大立者市川団十郎(2代)と人気を二分するほどで,平賀源内の『風流志道軒伝』(1763)の主人公となっている。著書に『元無草』『迷処邪正按内拾穂抄』などがある。

(宇田敏彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

深井志道軒
ふかいしどうけん

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世界大百科事典内の深井志道軒の言及

【講談】より

…また村上魚淵もよく知られた。宝暦・明和(1751‐72)のころに,男根形の棒を手に,僧侶・女性を痛罵する講釈で異彩を放ったのは深井志道軒(1682‐1765)で,彼のことは平賀源内の《風流志道軒伝》に記されている。馬場文耕は講釈場(略して釈場(しやくば)という)の整備につとめたが幕政批判が注目され,1758年(宝暦8)9月に金森騒動を扱った《珍説森の雫(しずく)》を読んで処刑された。…

【風流志道軒伝】より

…《根南志具佐(ねなしぐさ)》に続く平賀源内の2作目の小説。当時浅草の境内で滑稽な身ぶりで世相の風刺をしている深井志道軒という講釈師がいたが,源内はこれにほれこみ,この志道軒を天才に仕立てその経歴を小説にした。若いとき僧侶になろうと思っていた志道軒の前に,風来仙人が現れ,もっと経験を豊富にせよと諭す。…

※「深井志道軒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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