清巌寺(読み)せいがんじ

日本歴史地名大系 「清巌寺」の解説

清巌寺
せいがんじ

[現在地名]宇都宮市大通り五丁目

川右岸沿いにあり、芳宮山高照院と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。建保三年(一二一五)宇都宮頼綱宿郷しゆくごう村の御堂観音堂内に念仏堂を創建。この念仏堂を天正元年(一五七三)芳賀伊賀守清原高綱が兄高照の菩提を弔うため上河原かみがわらに移し、芳宮山高照院と名付け、清原氏の一字を冠して清巌寺とした。開山は旭蓮社儀翁。宇都宮大明神の供僧を勤めた(旧県史)。慶長六年(一六〇一)伊奈忠次の寺地寄進状(当寺蔵)が出された。朱印地二五石は塙田はなわだ村の内にあった(慶安郷帳)。正徳元年(一七一一)には境内南北五三間半・東西一一一間(宇都宮史)。鎮守稲荷大明神社、末寺二ヵ寺があり、境内塔頭四、道心寮五。


清巌寺
せいがんじ

[現在地名]水戸市元吉田町

吉田よしだ神社の南に位置し、陸前浜りくぜんはま街道の西側にある。西月山東照院と号し、浄土宗。本尊は阿弥陀如来。寛文三年(一六六三)開基帳(彰考館蔵)に「此寺開基瓜連村常福寺八代目空誉上人と申先師大永元年新宿村之内古舘と申所ニ大旦那江戸但馬守子孫戒名月山清岩為菩提建立被致候所ニ其節七堂からむニ御座候由右寺古舘ニ火事逢申ニ付文禄三年吉田台町引越申候当卯迄七拾年程ニ罷成候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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