渡名喜県立自然公園(読み)となきけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「渡名喜県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

渡名喜県立自然公園
となきけんりつしぜんこうえん

沖縄県沖縄島西方 55km,慶良間諸島北西の渡名喜島のほぼ全域と,その周辺海域からなる自然公園。渡名喜村に属する。面積 16.02km2(内陸域は 3.42km2)。1997年指定。古生代ペルム紀千枚岩石灰岩,その他の地層が分布する渡名喜島では,奇岩が露出する勇壮な景観がいたるところで見られ,なかでも島の東側の岸壁は長さ 200m,高さ 80mにおよび,屏風のようにそそり立っている。集落から丘陵部にかけてツワブキカワラナデシコテリハノイバラなどの植生が見られ,集落の屋敷を取り囲む防風林フクギなどと合わせて優れた風景を形成している。また,島の周辺海域にはサンゴ礁が発達し,熱帯魚やクジラなど多様な海洋生物が生息している。

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