公衆の前で劇、舞踊、歌曲、落語、手品その他の大衆的な芸能を演ずる催しをいう。天明(てんめい)年間(1781~89)に江戸歌舞伎(かぶき)で行われた即興の茶番狂言が一般通人の間に普及し、宴会などで座敷芸として喝采(かっさい)を浴びたりしたが、娯楽施設のない地方では祭礼などで舞台をつくって素人(しろうと)芝居を演じたり、芸達者な連中が得意ののどを披露したりした。第二次世界大戦直後、娯楽のなさと、終戦による解放感から、地方町村の青年団によって演芸会が盛んに催され、全国的に爆発的ブームを現出した。その後、新年会や忘年会には必須(ひっす)の催しになるとともに、カラオケの普及がこれに拍車をかけて、余興の演出をしたり小道具の貸出しなどをする演芸会演出会社も現れるに至った。また、列車やバスを利用して、目的地まで走る演芸会場として楽しんだり、変わったものには、東京駅を起点に数時間走り続けて新宿駅に帰着する忘年会列車などもあった。
[佐藤農人]
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