20世紀日本人名事典 「澁澤龍彦」の解説
澁澤 龍彦
シブサワ タツヒコ
昭和期の文芸評論家,フランス文学者,作家
- 生年
- 昭和3(1928)年5月8日
- 没年
- 昭和62(1987)年8月5日
- 出生地
- 東京市芝区高輪車町(現・東京都港区)
- 本名
- 渋沢 龍雄(シブサワ タツオ)
- 学歴〔年〕
- 東京大学文学部仏文科〔昭和28年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 泉鏡花文学賞(第9回)〔昭和56年〕「唐草物語」,読売文学賞(第39回)〔昭和63年〕「高丘親王航海記」
- 経歴
- 大学卒業後、文筆生活に入る。マルキ・ド・サドや中世ヨーロッパの悪魔学の紹介など、翻訳、評論、エッセイ、小説と幅広く活躍。昭和34年出版のサド「悪徳の栄え」で筆禍を招き、いわゆる“サド裁判”になる。主著に「サド復活」「神聖受胎」「悪魔のいる文学史―神秘家と狂詩人」「胡桃の中の世界」「思考の紋章学」、小説「高丘親王航海記」、小説集「犬狼都市(キュノポリス)」「唐草物語」「ねむり姫」など。「澁澤龍彦集成」(全7巻 桃源社)「新編ビブリオテカ澁澤龍彦」(全10巻 白水社)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報