火管(読み)かかん(英語表記)primer

翻訳|primer

精選版 日本国語大辞典 「火管」の意味・読み・例文・類語

か‐かんクヮクヮン【火管】

  1. 〘 名詞 〙 導火線火縄銃を撃ったり、爆薬に火をつけたりするのに用いる。口火。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「火管」の意味・わかりやすい解説

火管 (かかん)
primer

火炎によって火砲弾薬発射薬に点火する装置。薬きょう端に取りつける場合と,薬きょうのないときには砲尾に装入する場合がある。発火方法で分類すると,撃発火管,電気火管摩擦火管および撃発電気火管がある。撃発火管は,撃針でたたいて発火するもので,最も多く用いられている。電気火管は,電流で電橋を加熱して起爆薬を発火させる方式のものである。摩擦火管は,摩擦薬中を鋸歯状部品を引っ張ることによって発火させるものであるが,ほとんど使用されていない。撃発電気火管は,撃針でも電気でもどちらでも発火させることのできるものである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「火管」の意味・わかりやすい解説

火管
かかん
primer

発射薬を点火するのに用いられる火工品である点火雷管の一つ。電気的に発火させる電気火管、撃針の打撃によって発火させる撃発火管、摩擦で発火させる摩擦火管などがある。

吉田忠雄・伊達新吾]

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百科事典マイペディア 「火管」の意味・わかりやすい解説

火管【かかん】

銃砲から弾丸を発射するとき火薬に点火するために用いられるものの総称。大口径火砲用のものを火管,猟銃など小口径のものや信管用のものを点火用雷管(らいかん)という。前者は発火機構により撃発火管,摩擦火管,電気火管などに分けられる。→火工品

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火管」の意味・わかりやすい解説

火管
かかん
primer

砲弾,銃弾などの発射薬,推薬に点火するための火薬を充填した小管。発火には,撃針の衝撃または電気発火を使用する。

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世界大百科事典(旧版)内の火管の言及

【さび止め塗料(錆止め塗料∥銹止め塗料)】より

…他の一つは塗膜(主としてさび止め顔料の水可溶成分)によって,鉄面の腐食電位を鉄のイオン化を抑える方向に移動させることである。一般にいうさび止めペイントは,さびの発生を抑える作用をする顔料を中心に設計されているもので,表に示すようなものがあり,これを一般にプライマーprimer(塗装系のなかで生地に最初に用いる塗料)といっている。【大藪 権昭】。…

※「火管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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