灼熱痛(読み)しゃくねつつう(英語表記)causalgia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

灼熱痛
しゃくねつつう
causalgia

カウザルギーともいう。末梢神経幹の損傷などによって起る特異な焼かれるような痛み。やけどによるものではない。四肢外傷によって神経幹に部分的損傷が生じたときなどに起りやすいもので,循環発汗組織の異常など一連の自律神経障害を伴うが,その機序に関しては不明の点が少くない。精神的興奮も誘因になる。 1872年に,南北戦争における戦傷の際の例が初めて報告されたが,最近は交通外傷が原因となって起る例がふえている。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃくねつつう【灼熱痛 causalgia】

カウザルギーともいう。反射性交感神経性ジストロフィーreflex sympathetic dystrophyの一種。末梢神経の不完全な病変によって生ずる,耐えがたい頑固な焼かれるような痛みで,手足に触れるだけでなく,精神的な刺激でも発作的に悪化する。腕神経叢の内束,正中神経,坐骨神経に最もよくみられ,傷害の1,2週間後に発症する。たとえば正中神経の場合,手には発赤,発汗が生じ,皮膚は緊満して光沢をもち,つめは湾曲して伸び圧痛があり,関節は固く腫張し,骨は希薄化してもろくなる。

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