デジタル大辞泉 「点定」の意味・読み・例文・類語 てん‐じょう〔‐ヂヤウ〕【点定】 1 文字や文章を一つ一つ調べて正しくすること。指定すること。てんてい。「左右の大臣、納言、参議、文武百官、六弁八史、皆以て―し」〈将門記〉2 中世、荘園領主などが土地・家屋・農作物を没収または差し押さえること。 てん‐てい【点定】 ⇒てんじょう(点定) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「点定」の意味・読み・例文・類語 てん‐じょう‥ヂャウ【点定】 〘 名詞 〙① 指定すること。てんてい。[初出の実例]「望請、点二定数国一為二親王国一」(出典:類聚三代格‐五・天長三年(826)九月六日)「左右の大臣、納言参議、文武百官、六弁八史、皆以て点定し」(出典:将門記(940頃か))② 中世、土地・家屋や農作物などを差し押さえたり、強制的に没収したりすること。[初出の実例]「謀反人家屋等、先点二定之一」(出典:吾妻鏡‐文治元年(1185)一二月一五日) てん‐てい【点定】 〘 名詞 〙 =てんじょう(点定)〔書言字考節用集(1717)〕 〔晉書‐郭象伝〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「点定」の読み・字形・画数・意味 【点定】てんてい 文をしらべて直す。〔晋書、郭象伝〕向秀、の外に於て解義を爲(つく)り、奇致を妙演す。~象、~秀の義の世に傳へざるを以て、に竊(ぬす)みて以て己のと爲し、乃ち自ら秋水・至樂の二にし、~其の餘の衆は或いは句を點定せるのみ。其の後、秀の義の別本出でたり。字通「点」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の点定の言及 【点札】より …しかし,その内容においてはある変化を見た。すなわち問題の生じた土地に札を立てて,それが解決されるまでは何人も立ち入ることを許さず,また年貢未進の田地に点札して年貢が皆済されるまでその土地を差し押さえるとかいう場合に〈点札(点定(てんじよう))〉といわれるようになった。室町時代に入ってこれは盛行を見た。… ※「点定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by