熊谷家住宅(読み)くまやけじゆうたく

日本歴史地名大系 「熊谷家住宅」の解説

熊谷家住宅
くまやけじゆうたく

[現在地名]萩市大字今魚店町

今魚店いまうおのたな町の北東にある。熊谷氏の祖は阿武あぶ川上かわかみ村から萩に移り、宝暦四年(一七五四)分家の初代五右衛門芳充が萩藩御用達となり、代々問屋と金融・仲買製塩などを業とした藩第一の豪商であった。

この住宅は芳充が明和五年(一七六八)に建築したもので、広大な屋敷地に母屋のほか離座敷・土蔵など十数棟が建ち並ぶ。

母屋は切妻造・桟瓦葺、平入で道路に南面し、東側面に茶室・式台などが突出する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「熊谷家住宅」の解説

熊谷家住宅〔島根県〕

島根県大田市にある住宅。江戸時代より石見銀山がある大森銀山地区で掛屋郷宿、御用達などを務めた商家。主屋のほか蔵などが国の重要文化財に指定されている。

熊谷家住宅〔愛知県〕

愛知県北設楽郡豊根村にある住宅。江戸時代中期に建てられた農家。主屋、穀倉、新倉は国の重要文化財に指定されている。

熊谷家住宅〔山口県〕

山口県萩市にある住宅。熊谷家は萩藩の御用達を務めた豪商。主屋、離れ座敷などが国の重要文化財に指定されている。

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