熨斗袋(読み)ノシブクロ

デジタル大辞泉 「熨斗袋」の意味・読み・例文・類語

のし‐ぶくろ【熨斗袋】

熨斗水引みずひきをつけるか、またはそれを印刷した紙袋祝儀などに用いる。
[類語]祝儀袋ぽち袋

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精選版 日本国語大辞典 「熨斗袋」の意味・読み・例文・類語

のし‐ぶくろ【熨斗袋】

  1. 〘 名詞 〙 熨斗・水引のついている、または印刷してある紙袋。祝儀などで人に金銭を贈るとき、これに入れる。
    1. [初出の実例]「御作さんは〈略〉熨斗袋(ノシブクロ)を出して、中へ銀貨を入れて、持って出た」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石人間)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熨斗袋」の意味・わかりやすい解説

熨斗袋
のしぶくろ

熨斗,水引きがつけてあったり,または印刷してある紙の袋で,主として金銭を贈るときに用いるものをさしていう。いわゆる「のし」を添えることが贈答風習なかで一般化したのは近世以降のことで,これは祝儀の食品としての熨斗鮑 (あわび) のやりとりが形式化し,次いで熨斗包み形が進物の際の装飾となったことに始った。やがてその風習は,金銭が祝儀などの際に贈られるときにまで及び,そして,それは今日の「お年玉袋」にも一例をみるようになった。

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世界大百科事典(旧版)内の熨斗袋の言及

【祝儀】より

…本来は祝いの儀式のことあるが,現在ではその際に贈る祝意を表した金品,さらには芸人,芸者,職人あるいは使用人,給仕などに与える心付けを指し,熨斗(のし)をつけ水引を掛けた祝儀袋(熨斗袋)に包んで贈る。今日でも,地方の農村などには祝儀不祝儀と称し,祝儀をとくに婚礼およびその祝いの金品の意に用いているところもある(不祝儀は葬式,香奠)が,一般には御祝儀にあずかると称して正規の報酬とは別にその労をねぎらい謝意を表して贈る心付けのことを指す場合が多い。…

※「熨斗袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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