絢爛(読み)ケンラン

デジタル大辞泉 「絢爛」の意味・読み・例文・類語

けん‐らん【××爛】

[形動][文][ナリ]
華やかで美しいさま。きらびやかなさま。「豪華絢爛
詩歌文章表現が、豊富な語彙ごいや凝った言い回しなどで美的に飾られていて、華麗な印象を与えるさま。
「口を衝いて出る言葉々々がどれもこれも―な色彩に包まれていた」〈有島或る女
[ト・タル][文][形動タリ]
1に同じ。「絢爛たる衣装
2に同じ。「絢爛たる文体
[派生]けんらんさ[名]
[類語]華やかきらびやか華麗華美豪華豪勢豪儀豪奢はではでやか華華しい美美しい輝かしい眩しい麗麗しい華やぐゴージャスデラックスハイカラ

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精選版 日本国語大辞典 「絢爛」の意味・読み・例文・類語

けん‐らん【絢爛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ )
  2. きらきらと光り輝いて美しいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「或は金糸或は各色の絹糸にて物象を彩模し、絢爛として最も美なるあり」(出典:日本風俗備考(1833)一七)
  3. 詩歌や文章の表現に修飾が加えられて鮮やかなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「其は極て絢爛(ケンラン)手法を用ひながら、優に又惆悵(ちうちゃう)音色を伝へるので」(出典恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二三)
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐与姪書〕

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普及版 字通 「絢爛」の読み・字形・画数・意味

【絢爛】けんらん

きらびやか。〔竹坡詩話、二〕東坡軾)嘗(かつ)て書り、其の姪に與へて云ふ、大(おほよ)そを爲(つく)るに、當(まさ)に氣象崢(さうくわう)、色絢爛たらしむべし。漸く老い漸く熟して、乃ち澹(へいたん)に(いた)ると。

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