

(り)形の文様を加えた形。
を独立した字と解すれば会意となるが、全体象形と解してよい字である。
はその文身の模様。両乳を中心として加えるもので、爽(そう)・
(せき)などは女子の文身を示す。爽の上半身の形が爾にあたる。みな爽明・靡麗(びれい)の意のある字である。〔説文〕三下に「麗爾なり。
ほ靡麗のごときなり」とし、その字形は冂(けい)と
とに従い「其の孔(あな)
(うるは)し。
(じ)聲」と形声に解し、窓飾りの格子の美しいさまであるという。
を二爻(こう)、
窓の形とするものであるが、爽の字形からも知られるように、両乳の部分に文身を加えた形。通過儀礼の際に呪禁として加えるもので、おそらく死喪のとき、朱を以て絵身を施したものであろう。ゆえにまた靡麗の意となる。二人称に用い、また状態詞の語末、接続の語などに用いるのはみな仮借。〔詩、小雅、采
〕「彼の爾(でい)たるは維(こ)れ何ぞ」の爾は
の仮借。
は文身の美を、花に移していうものであろう。
(でい)と通じ、はなやか、花が美しい。
シカモ・シバラク・コノ・ナムヂ・シカナリ・ソレ・マコト・ヨムナリ・シカリ・コレ・ココ・シカク・ソノ・ソコ 〔字鏡集〕爾 ナムヂ・チカシ・シカウシテ・オノヅカラ・コヒタスク・コトハ・シカモ・ナムタチ・シカリ・ソノ
・邇・璽など十字を収める。爾に繁縟(はんじよく)美麗の意がある。邇(じ)は金文に「
(ゑんじ)」のように
を用い、邇はその形声字にあたる。
、女・如njia、然njianと声が近く、代名詞・副詞・助詞として通用することが多い。
爾・敢爾・皎爾・鏗爾・嗟爾・
爾・颯爾・粛爾・蠢爾・卒爾・率爾・
爾・卓爾・徒爾・頓爾・飄爾・眇爾・蔑爾・
爾・勃爾・悠爾・聊爾・麗爾出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...