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特定抗争指定暴力団 トクテイコウソウシテイボウリョクダン

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

特定抗争指定暴力団

2012年施行の改正暴力団対策法で新設された。道仁会と九州誠道会による抗争とみられる事件が起きた福岡、長崎、佐賀、熊本の公安委員会が同年12月27日、全国で初めて両団体を指定した。両団体が縄張りとする地域を中心に「警戒区域」を定め、組員が区域内で組事務所に出入りしたり、5人以上集まったりすればすぐに逮捕できる。指定期間は3カ月で、これまでに5回延長されている。

(2014-06-11 朝日新聞 朝刊 2社会)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

特定抗争指定暴力団
とくていこうそうしていぼうりょくだん

指定暴力団のうち、対立抗争による凶器を使用した暴力行為が人の生命または身体に重大な危害を加えるおそれがあると認められるとき、より厳しい規制を課す目的で特に定められる組織のこと。暴力団対策法により都道府県公安委員会は期間(3か月以内)と警戒区域を定め、特定抗争指定暴力団等として指定する。指定された組織が、警戒の期間と区域において以下のような行為をすると、ただちに逮捕され、刑事罰を受ける。(1)事務所等の新設。(2)指定された組織の暴力団員やその要求・依頼を受けた者が事務所に出入りすること。(3)対立組織の事務所および組員の居宅周辺をうろつくこと。(4)同じ指定組織の組員5人以上が集まること。
 2006年(平成18)から九州で続いた道仁(どうじん)会(福岡県久留米(くるめ)市)と九州誠道(せいどう)会(現在の浪川睦(なみかわむつみ)会、福岡県大牟田(おおむた)市)による指定暴力団どうしの抗争がきっかけとなり、2012年10月に施行された改正暴力団対策法で、特定抗争指定暴力団を指定する制度が新設された。同年の12月に上記二つの組織が全国で初めて指定を受け、2014年6月に解除された。
 改正暴力団対策法では、対立抗争とは別に、暴力的な要求行為から一般市民を保護する目的で、特定危険指定暴力団を指定する制度があわせて設けられた。[編集部]

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