狂れる(読み)フレル

デジタル大辞泉 「狂れる」の意味・読み・例文・類語

ふ・れる【狂れる】

[動ラ下一][文]ふ・る[ラ下二]
多く「気がふれる」の形で)気がくるう。「気が―・れたようにしゃべり続ける」
物事常軌を逸する。普通でなくなる。
「三日三夜の酒宴ことさら―・れたる遊びかな」〈幸若夜討曽我
[類語]狂う発狂きちがい狂乱狂気乱心奇人変人変物変わり者変わり種難物怪人変質者狂人左巻き瘋癲ふうてん気がふれる

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精選版 日本国語大辞典 「狂れる」の意味・読み・例文・類語

ふ・れる【狂】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. ものごとが常軌を逸する。普通でなくなる。
    1. [初出の実例]「三日三夜の酒宴は殊ふれたる遊哉」(出典:幸若・夜討曾我(室町末‐近世初))
  3. ( 「気がふれる」の形で ) 頭が正常でなくなる。気がくるう。
    1. [初出の実例]「お前気でも狂(フ)れはしなんだかい?」(出典:少年行(1907)〈中村星湖〉一五)

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