乱心(読み)ランシン

デジタル大辞泉 「乱心」の意味・読み・例文・類語

らん‐しん【乱心】

[名](スル)心が乱れ、狂うこと。逆上したりして分別をなくしてしまうこと。「怒りのあまり乱心する」「乱心もの
[類語]気違い狂乱狂気奇人変人変物変わり者変わり種難物怪人変質者狂人左巻き狂う発狂瘋癲ふうてんふれる気がふれる物狂おしい狂わしい狂おしい悩ましい熱狂的身を焦がす悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれるめろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺執心頓着とんじゃく執着固執偏執我執とらわれる深入りはまるはまり込む入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪うむな苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

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精選版 日本国語大辞典 「乱心」の意味・読み・例文・類語

らん‐しん【乱心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心が狂い乱れること。常軌を逸して分別をなくすこと。乱気。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「黒田如水病重く、死前三十日許の間、諸臣を甚罵辱す、諸臣驚て云、病気甚く、殊に乱心の体也」(出典:随筆・老人雑話(1713)坤)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二年〕
  3. 江戸時代の刑法で用いた語。心が乱れ、心神喪失の状態になること。刑の軽減事由とされることがあった。乱気。
    1. [初出の実例]「致乱心人を殺害候ものは」(出典:御当家令条‐三〇・乱心者解死人覚・元祿八年(1695)七月二一日)
  4. 仏語。散乱する心。煩悩などにとらわれて乱れる心。
    1. [初出の実例]「一向にふかく極楽をのぞまば、その希望の念これ乱心なり」(出典:塩山和泥合水集(1386))
    2. [その他の文献]〔遺教経〕

みだれ‐ごころ【乱心】

  1. 〘 名詞 〙 思い悩む心。煩悶
    1. [初出の実例]「春の物狂ひ、乱れ心か」(出典:謡曲・百万(1423頃))

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普及版 字通 「乱心」の読み・字形・画数・意味

【乱心】らんしん

狂気。

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