乱心(読み)ランシン

デジタル大辞泉 「乱心」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「乱心」の意味・読み・例文・類語

らん‐しん【乱心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心が狂い乱れること。常軌を逸して分別をなくすこと。乱気。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「黒田如水病重く、死前三十日許の間、諸臣を甚罵辱す、諸臣驚て云、病気甚く、殊に乱心の体也」(出典:随筆・老人雑話(1713)坤)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二年〕
  3. 江戸時代の刑法で用いた語。心が乱れ、心神喪失の状態になること。刑の軽減事由とされることがあった。乱気。
    1. [初出の実例]「致乱心人を殺害候ものは」(出典:御当家令条‐三〇・乱心者解死人覚・元祿八年(1695)七月二一日)
  4. 仏語。散乱する心。煩悩などにとらわれて乱れる心。
    1. [初出の実例]「一向にふかく極楽をのぞまば、その希望の念これ乱心なり」(出典:塩山和泥合水集(1386))
    2. [その他の文献]〔遺教経〕

みだれ‐ごころ【乱心】

  1. 〘 名詞 〙 思い悩む心。煩悶
    1. [初出の実例]「春の物狂ひ、乱れ心か」(出典:謡曲・百万(1423頃))

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普及版 字通 「乱心」の読み・字形・画数・意味

【乱心】らんしん

狂気。

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