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狐の草子 きつねのそうし

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世界大百科事典 第2版の解説

きつねのそうし【狐の草子】

御伽草子。室町時代の成立。絵巻1軸。ある女房が老いた僧都を見染め,使いのものに誘いの文を届けさせる。僧都は若い時分から〈心色めきたる人〉であったから,返事をしたため,姿かたちをととのえ待っていると,夜更けて二十日の月が出るころ,八葉の車が迎えにくる。善美を尽くした館に着き,楊貴妃,李夫人も及ばぬ女房と和歌を応酬し,女の歌の巧みさに耐えかね,僧都は打ちふす。日がのぼって目覚めた僧都は女が調えたさまざまの魚を断り,精進の物で食事を済ますが,見慣れぬことばかりで疲れを覚えながらも年月を送る。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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