考古画譜(読み)コウコガフ

デジタル大辞泉 「考古画譜」の意味・読み・例文・類語

こうこがふ〔カウコグワフ〕【考古画譜】

明治年間に刊行された古画作品目録黒川春村遺稿黒川真頼まよりらが増補・改訂したもの。絵画研究の貴重な資料

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精選版 日本国語大辞典 「考古画譜」の意味・読み・例文・類語

こうこがふカウコグヮフ【考古画譜】

  1. 絵画の作品目録。一二巻。黒川春村著、古川躬行黒川真頼増補。明治一五~三四年(一八八二‐一九〇一)刊。古代から江戸時代までの絵画数百種を画題によって五十音順に分類し、古文献を考証して口伝などを付記したもの。絵画史研究の貴重な史料とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「考古画譜」の意味・わかりやすい解説

考古画譜
こうこがふ

日本の古画の考証、目録を兼ねた画誌。江戸末期の国学者黒川春村(はるむら)(1799―1866)による古画の目録をもとに、門弟養子の黒川真頼(まより)(1829―1906)と古川躬行(みゆき)とが新たに多くを書き加え、12巻となったものを『増補考古画譜』と名づけて明治になって次々と刊行(1882~1901)した。真頼の死後、その全集をまとめるに際し、門人たちの意向により、当時帝室博物館員で臨時全国宝物取調掛(とりしらべがかり)であった片野四郎に新資料の加筆を依頼、3年の年月をかけて完成、1910年(明治43)4月『黒川真頼全集』(国書刊行会発行)の第1、2巻に『訂正増補考古画譜』として収録した。内容は17巻よりなり、類字によって分類され、今日もなお古画研究の重要な資料とされている。

[永井信一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「考古画譜」の意味・わかりやすい解説

考古画譜
こうこがふ

江戸時代末期の国学者黒川春村の遺稿による絵画作品目録。明治になって黒川真頼 (まより) らが増補して刊行。『黒川真頼全集』 (1910) にも訂正増補本が収められている。仏画絵巻物などに関する研究の基本資料として重要。

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