玉垂(読み)たまだれ

精選版 日本国語大辞典 「玉垂」の意味・読み・例文・類語

たま‐だれ【玉垂】

〘名〙 (古く「たまたれ」とも)
① 玉を緒(お)で貫いて垂らし、飾りとしたもの。また、「たま」は美称で、美しいすだれ。玉簾
※後撰(951‐953頃)雑二・一一五七「玉だれの編みめのまより吹く風の寒くばそへて入れんおもひを〈よみ人しらず〉」
② 雨のしずく
浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)一「もすそにかかる玉だれもたがひの思ひかずとりて」
みじん粉砂糖ヤマノイモわさびを練り合わせた餡(あん)求肥(ぎゅうひ)で包んだ棒状菓子。〔春雨文庫(1876‐82)〕

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「玉垂」の解説

たまだれ【玉垂】

青森日本酒。酒名は、弘前市・本行寺の住職洞窟座禅修行した際、滴り落ちた岩雫が住職の唇を濡らし、それがあまりにも甘美な味であったという故事にちなみ命名。精米歩合40%で津軽大寒の時期に仕込む大吟醸酒。平成15年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦。仕込み水は八甲田山系の伏流水蔵元の「中村亀吉」は大正2年(1913)創業。所在地は黒石市中町。

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デジタル大辞泉プラス 「玉垂」の解説

玉垂(たまだれ)

青森県、株式会社中村亀吉の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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