玩物(読み)ガンブツ

大辞林 第三版の解説

がんぶつ【玩物】

物をもてあそぶこと。
もてあそびもの。玩弄物。玩具。

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精選版 日本国語大辞典の解説

がん‐ぶつ グヮン‥【玩物】

〘名〙
① 物をもてあそぶこと。珍奇なものを愛すること。
※五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉三二「玩物(グヮンブツ)の念を嗟歎の灰の河に埋(うづ)めよ」
② もてあそびもの。おもちゃ。玩弄物
※中右記‐寛治八年(1094)正月二七日「有須而欲退出間、有恩言翫物」 〔晏子春秋‐重而異者・景公見道自慙無徳晏子諫〕

もてあそび‐もの【玩物】

〘名〙
① もてあそぶ対象とする器物。なぐさめにする道具。おもちゃ。がんぶつ。
※書紀(720)清寧三年一〇月(図書寮本訓)「犬・馬・器翫(もてアソヒモの)、献上(たてまつ)ること得不(し)
② いつくしんで傍らに置き、心の慰めにする人。遊び相手。
※源氏(1001‐14頃)乙女「明け暮れのもてあそびものに思ひきこえつるを」
③ つれづれをなぐさめる対象となるもの。
※文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初「譬へば七月七日に、牽牛織女が会合するといふ事なども、〈略〉文字に遊ぶ人の翫(モテアソ)びものと成て」
④ なぶりもの。なぐさみにするもの。一時的ななぐさみの相手。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影「散三弄(モテアソ)び物(モノ)にした挙句弊履(へいり)の如く棄てると云ふは」

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