(読み)ガン

デジタル大辞泉 「玩」の意味・読み・例文・類語

がん【玩】[漢字項目]

常用漢字] [音]ガン(グヮン)(呉)(漢) [訓]もてあそぶ
おもちゃにする。もてあそぶ。「玩具玩弄がんろう玩物喪志愛玩
物事の趣を深く味わう。「玩味賞玩
[補説]「がん」と通用する。
[名のり]よし
難読玩具おもちゃ

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精選版 日本国語大辞典 「玩」の意味・読み・例文・類語

がんグヮン【玩・翫】

  1. 〘 名詞 〙 なぐさみとするおもちゃ。もてあそびもの。
    1. [初出の実例]「詞を作りし者もありしと見えて〈其頃唐人も専玩とす〉」(出典:文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉四)

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普及版 字通 「玩」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(異体字)
11画

[字音] ガン(グヮン)
[字訓] もてあそぶ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は元(げん)。重文の字はに作り、貝に従う。〔説文〕一上に「弄ぶなり」、弄字条三上に「玩ぶなり」とあって互訓。〔詩、小雅、斯干〕は新室の祝頌詩で、男子が生まれると玉、女子には瓦器を弄せしめるという。玉・貝・土器は魂振りの呪器として、新生の子に持たせた。これを玩弄という。膚身はなさず持つものであるから、のち(がんせつ)の意となる。

[訓義]
1. もてあそぶ。
2. なれる、あなどる、けがす。
3. と通じ、むさぼる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕玩 フケル・モテアソブ・ナル・アナツル・ナラフ・メデタシ・ナツク

[語系]
玩・nguanは声義近く、玩・は魂振りとしての玩弄、のちの意となり、むさぼる意のの義を生じた。

[熟語]
玩愛・玩意・玩詠・玩繹・玩玩戯・玩偶・玩月・玩・玩狎・玩巧・玩好・玩忽・玩索玩辞・玩習・玩賞・玩色・玩飾・玩人・玩世・玩惜・玩・玩耽・玩聴・玩黷・玩読・玩侮・玩諷玩服・玩物・玩兵・玩法・玩味・玩弄
[下接語]
愛玩・悦玩・雅玩・奇玩・戯玩・欣玩・吟玩・娯玩・好玩・狎玩・嗜玩・自玩・笑玩・誦玩・賞玩・尋玩・清玩・精玩・静玩・窃玩・素玩・耽玩玩・珍玩・把玩・披玩・秘玩服玩・覆玩・目玩・楽玩・臨玩・弄玩

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