玩弄(読み)ガンロウ

デジタル大辞泉 「玩弄」の意味・読み・例文・類語

がん‐ろう〔グワン‐〕【玩弄/×翫弄】

[名](スル)
遊び道具としてもてあそぶこと。
見下してなぶりものにすること。愚弄。「人を―するにもほどがある」
[類語]からかう冷やかす茶化すおひゃらかすおちゃらかすふざける混ぜ返すおちょくるなぶるもてあそぶ玩具おもちゃにする野次る野次を飛ばす洒落しゃれのめす半畳を入れる茶茶を入れる揶揄やゆ

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精選版 日本国語大辞典 「玩弄」の意味・読み・例文・類語

がん‐ろうグヮン‥【玩弄・翫弄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある物を、大切に取り扱ったり、おもちゃにしたりして、心を慰め楽しむこと。もてあそぶこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「先帝翫弄之珍、内司供擬之物、追感疇昔、触目崩摧、謹以奉献」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)
    2. 「真理の重ず可きを知らず、徒(いたづら)に之を玩弄す」(出典:信仰之理由(1889)〈小崎弘道〉一)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐和熹鄧皇后伝〕
  3. 人をばかにして慰みものにすること。なぶりものにすること。愚弄。
    1. [初出の実例]「あは羣仙が浮世の痴頑の人を玩弄して、暫時此の海市を幻出するがぞ」(出典:四河入海(17C前)二五)

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普及版 字通 「玩弄」の読み・字形・画数・意味

【玩弄】がん(ぐわん)ろう

常にもてあそぶ。〔論衡案書〕劉子(向)、左氏を玩弄す。僕妻子も、皆之れを呻吟す。

字通「玩」の項目を見る

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