現先取引(読み)ゲンサキトリヒキ

デジタル大辞泉 「現先取引」の意味・読み・例文・類語

げんさき‐とりひき【現先取引】

一定期間後に一定の価格で、買い戻しまたは売り戻しをする条件をつけた国債金融債などの取引

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精選版 日本国語大辞典 「現先取引」の意味・読み・例文・類語

げんさき‐とりひき【現先取引】

  1. 〘 名詞 〙 債券を一定期間後に一定の価格で買い戻す(または売り戻す)ことをあらかじめ約定した売買取引。条件つき売買ともいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「現先取引」の意味・わかりやすい解説

現先取引
げんさきとりひき

債券を一定期間後 (通常1ヵ月から3ヵ月の場合が多い) に,買戻す (または売戻す) 条件付きで売却 (または買入れ) する取引をいう。現先市場におけるおもな売買主体は,事業法人,金融機関証券会社,官公庁共済組合などで個人の参加は認められていない。現先取引は,短期資金運用調達の場として 1963年頃自然発生的に生れ,自由な市場として機能していることに特色がある。この点で現先利回りは企業の短期的資金需給を比較的忠実に表わす指標といえる。現先取引は,債券の条件付き売買であるが,実質的には金融取引の面を有している。

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百科事典マイペディア 「現先取引」の意味・わかりやすい解説

現先取引【げんさきとりひき】

一定期間後に一定の価格で買い戻す,または売り戻すことをあらかじめ契約した有価証券(特に公社債)の売買。実質的には,公社債の売手買手)の立場では,公社債を担保として借入れ(貸付け)をするのと同じ効果がある。この取引には,企業・金融機関の売買を証券会社が仲介する委託現先と,証券会社が手持ちの債券の売手として当事者になる自己現先,都市銀行等の金融機関が証券会社を経由しないで直接に手持ち債券を売る直現先がある。

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