デジタル大辞泉 「琅玕」の意味・読み・例文・類語 ろう‐かん〔ラウ‐〕【×琅×玕】 1 暗緑色または青碧せいへき色の半透明の硬玉。また、美しいもののたとえ。「楼に上のぼれば―の柱、珊瑚の釘隠し」〈露伴・新浦島〉2 《色が1に似るところから》青々とした美しい竹。「三畝さんぽの―種うゑて筠たかむなあり」〈菅家文草・三〉[補説]書名別項。→琅玕 ろうかん【琅玕】[書名] 中勘助の詩集。昭和10年(1935)刊行。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「琅玕」の意味・読み・例文・類語 ろう‐かんラウ‥【琅玕】 〘 名詞 〙① 碧玉に似た美しい宝石。また、美しいもののたとえ。江戸時代以来濃緑色の硬玉の勾玉(まがたま)をさすが、同色の硬玉・軟玉を広くいうこともある。[初出の実例]「綺筵朝共二琅玕食一、錦褥夜同二翡翠帷一」(出典:文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈巨勢識人〉)「琅玕(ラウカン)の台を設け」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)入部の纜)[その他の文献]〔書経‐禹貢〕② ( その色彩・光沢から ) 美しい竹の称。[初出の実例]「三畝琅玕種有レ筠、始従二旧宅小園一分」(出典:菅家文草(900頃)三・思家竹)[その他の文献]〔杜甫‐鄭駙馬宅宴洞中詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例