硬玉(読み)コウギョク(その他表記)jadeite; jade

デジタル大辞泉 「硬玉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎょく〔カウ‐〕【硬玉】

輝石の一。緑・青または白色半透明単斜晶系変成岩中に産し、美しい緑色のものは翡翠ひすいとして宝石にされる。→軟玉

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精選版 日本国語大辞典 「硬玉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎょくカウ‥【硬玉】

  1. 〘 名詞 〙 堅い玉。ふつう翡翠(ひすい)をいうことが多い。〔鉱物字彙(1890)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬玉」の意味・わかりやすい解説

硬玉
こうぎょく
jadeite; jade

NaAlSi2O 。アルカリ輝石の一種ジェード輝石翡翠輝石ともいう。単斜晶系。硬度 6.5~7,比重 3.5。無色,白,緑ないし青緑色でガラス光沢劈開は{110}に完全。蛇紋岩に伴って産出する。古来,中国で (ぎょく) と呼ばれ宝石として珍重された。主としてミャンマー (ビルマ) 北部のカチン州に産し,まれにアメリカのカリフォルニア州,日本の新潟県,北海道でも産出する。なお,真正の硬玉は高価な本翡翠 (ひすい) で,翡翠のうち軟玉 (ネフライト nephrite) は透閃石陽起石の集合体で暗緑色。硬度6~6.5。

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百科事典マイペディア 「硬玉」の意味・わかりやすい解説

硬玉【こうぎょく】

ヒスイ輝石とも。輝石の一種。緑色,青色または白色で半透明な鉱物で単斜晶系,へき開は良好。NaAlSi2O6結晶柱状,緻密(ちみつ)な塊状集合体として産する。硬度7,比重3.25。通常高圧下で生成し,変成岩中に産出。美しい緑色のものは宝石(ヒスイ)となり,中国では(ぎょく)として特に珍重。

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旺文社日本史事典 三訂版 「硬玉」の解説

硬玉
こうぎょく

輝石属の一種で,緑色の光沢があり半透明または透明の石
翡翠 (ひすい) ともいう。硬度7。縄文時代中期から古墳時代にかけて,勾玉 (まがたま) などの玉に加工された。原産地として新潟県姫川の支流小滝川流域が確認されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「硬玉」の意味・わかりやすい解説

硬玉 (こうぎょく)

ヒスイ(翡翠)

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岩石学辞典 「硬玉」の解説

硬玉

玉(jade)の一種であるが,硬玉を玉と呼ぶことがある.→

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「硬玉」の意味・わかりやすい解説

硬玉
こうぎょく

ひすい

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世界大百科事典(旧版)内の硬玉の言及

【交易】より

…また琥珀(こはく)はバルト海沿岸の良質の品が青銅器時代から広くヨーロッパ各地に交易された。中国の雲南省や日本の新潟県姫川産の硬玉は装身具の材料として広く流通した。南海産の子安貝は旧石器時代のフランス,殷代の中国,縄文・弥生時代の日本の遺跡などで発見される。…

【ヒスイ(翡翠)】より

…鉱物学的にはヒスイ輝石(ジェダイトjadeite)の微細結晶の集合物である場合と,角セン石の微細結晶の集合物であるネフライトnephriteである場合とがある。前者を硬玉,後者を軟玉と呼ぶ。前者はモース硬度6.5~7,普通は半透明,不透明だが良質のものは透明に近く,希少性とともに珍重される。…

※「硬玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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