琉球泡盛(読み)りゅうきゅうあわもり

事典 日本の地域ブランド・名産品 「琉球泡盛」の解説

琉球泡盛[酒類]
りゅうきゅうあわもり

九州・沖縄地方、沖縄県の地域ブランド。
沖縄県産の泡盛。15世紀初頭、琉球王朝時代シャム(現・タイ)から伝わったといわれる。酒税法上、泡盛は米焼酎に分類されるが、泡盛と他の米焼酎の製法には違いがある。一般的な米焼酎では白麹菌を用いるが、泡盛では黒麹菌を用いる。黒麹菌を用いて米をこうじにし、この米こうじと水だけを原料に、全量一度に仕込んで発酵させ単式蒸留機で蒸留する。この伝統が600年前から守られている。特に、古酒(クース)は付加価値の高い泡盛として有名。その他、泡盛は通常、原料米にタイ米(インディカ種)を使用している点も大きな違いである。1995(平成7)年に地理的表示の産地指定を受け、スコッチバーボンなどと並んで世界的なブランドとなった。2006(平成18)年12月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5009176号。地域団体商標の権利者は、沖縄県酒造組合連合会。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「琉球泡盛」の解説

りゅうきゅうあわもり【琉球泡盛】

沖縄の泡盛。琉球の酒・泡盛を広く世界に伝えたいという願いを込めて命名常圧蒸留で造る。貯蔵には樽を使用。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%、35%。販売元の「沖縄県酒造協同組合」は昭和51年(1976)県下46酒造所が生産する泡盛のなかから良質な泡盛を長期貯蔵し、古酒として安定的に供給するために設立所在地は那覇市港町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「琉球泡盛」の解説

琉球泡盛

沖縄県産の泡盛の総合的なブランド名。琉球王朝の時代に製造が始まった泡盛は黒麹、タイ米を原料とし、樽に貯蔵される。地域団体商標。

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