瑞源寺(読み)ずいげんじ

日本歴史地名大系 「瑞源寺」の解説

瑞源寺
ずいげんじ

[現在地名]福井市足羽五丁目

足羽あすわ山の北麓にある。高照山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。福井藩主松平家の菩提寺の一つ。寺伝などによると、吉江よしえ(現福井県鯖江市)にあった泰澄開基の瑞源寺の旧跡に、華蔵けいぞう(現福井市)の末院を建立したのに始まる。延宝三年(一六七五)当地にこれを移建して瑞源寺と号し、境内山林のほか寺領五〇石の寄進を受けた。正徳二年(一七一二)七代藩主松平吉品の没後、五〇石の増知を受け、村内に計一〇〇石の寺領を有して、探源院(吉品)とその母高照院の菩提所として崇敬された。


瑞源寺
ずいげんじ

[現在地名]穴水町川島

じよう山の北西麓にあり、曹洞宗。洞乗山と号する。本尊は釈迦如来。初め櫛比くしひ荒屋あらや(現門前町)に所在し、菅谷すげんたに観音寺という真言宗寺院であったとされる。長氏の崇敬を受け、文明一六年(一四八四)長一族の龍門紹菫を招いて開山とし、曹洞宗に改宗、長氏の菩提寺となったとされ、のち長氏の拠る穴水城に隣接した現在地に移ったと伝える。その後、上杉謙信の能登侵攻によって焼失したが、江戸時代になって住山の恕白が再造を企て、長氏嫡系の加賀藩老臣長連頼に願出て、堂宇を建立(貞享二年寺社由緒書上、「瑞源寺記」寺蔵など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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