生蕎麦(読み)キソバ

デジタル大辞泉 「生蕎麦」の意味・読み・例文・類語

き‐そば【生蕎麦】

そば粉だけで打ったそば。また、小麦粉などの混ぜものが少ないそば。
[類語]蕎麦麺類饂飩パスタ盛り蕎麦ざる蕎麦掛け蕎麦狸蕎麦狐蕎麦月見蕎麦夜鳴き蕎麦夜鷹蕎麦二八蕎麦

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精選版 日本国語大辞典 「生蕎麦」の意味・読み・例文・類語

き‐そば【生蕎麦】

  1. 〘 名詞 〙 そば粉だけで、混ぜもののはいらないそば。また、それに近いそばの意でいう。
    1. [初出の実例]「生蕎麦(キソバ)めづらしくやありけん」(出典浮世草子・風俗遊仙窟(1744)一)

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「生蕎麦」の解説

きそば【生蕎麦】

つなぎの小麦粉を混ぜずに、そば粉だけで作ったそば。また、単にそばをいうこともある。◇江戸時代、そばの普及に伴い、小麦粉を混ぜて作ったそばに質の低下したものが増えると、高級店ではそば粉だけで打つ「生そば」を看板とした。こんにちでは、そば粉だけで作ったそばをいうほか、粉の配合にかかわらず、そば店ののれん・看板などに、一般的に用いる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

とっさの日本語便利帳 「生蕎麦」の解説

×生蕎麦[なまそば]

○生蕎麦[きそば]
正しい読み方は「キソバ」。混じりけのない蕎麦という意味であるが、乾燥麺に対する「ナマ麺」という用語の広がりに伴って「ナマソバ」と誤読する人も増えてきた。しかし蕎麦屋暖簾としては「ナマ蕎麦」は誤読。一方「生ビール」は、加熱処理していないという意味で「ナマ」であり、「キビール」ではない。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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