田単(読み)デンタン

精選版 日本国語大辞典 「田単」の意味・読み・例文・類語

でん‐たん【田単】

  1. 中国、戦国時代斉の武将。湣(びん)王の時、燕の侵入に対し、謀略で燕将楽毅(がっき)を失脚させ、火牛の計を用いて燕軍を破った。生没年不詳。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田単」の意味・わかりやすい解説

田単
でんたん
Tian Dan; T`ien Tan

中国,戦国時代後期のの田氏の一族で,知謀将軍。斉のびん王のとき,昭王楽毅 (がくき) を将として斉に侵入させたので斉の諸城は降伏したが,田単は即墨 (山東省) で防いだ。時に燕の昭王が死に恵王が即位したので,単は間諜を送って恵王と楽毅の仲を裂かせた。やむなく楽毅は趙に逃げたので,彼は火牛の計を用いて燕軍を撃退し,襄王をきょ (山東省) から臨 淄 (りんし) に迎え,斉国を復興させた。その功によって安平君に封じられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む