田単(読み)デンタン

デジタル大辞泉 「田単」の意味・読み・例文・類語

でん‐たん【田単】

中国戦国時代武将。前284年、斉が燕の将楽毅がくきに大敗したとき、反間の計をもって楽毅を退け、また、火牛の計をもって斉の失地七十余城を回復した。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「田単」の意味・読み・例文・類語

でん‐たん【田単】

  1. 中国、戦国時代斉の武将。湣(びん)王の時、燕の侵入に対し、謀略で燕将楽毅(がっき)を失脚させ、火牛の計を用いて燕軍を破った。生没年不詳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田単」の意味・わかりやすい解説

田単
でんたん
Tian Dan; T`ien Tan

中国,戦国時代後期のの田氏の一族で,知謀将軍。斉のびん王のとき,昭王楽毅 (がくき) を将として斉に侵入させたので斉の諸城は降伏したが,田単は即墨 (山東省) で防いだ。時に燕の昭王が死に恵王が即位したので,単は間諜を送って恵王と楽毅の仲を裂かせた。やむなく楽毅は趙に逃げたので,彼は火牛の計を用いて燕軍を撃退し,襄王をきょ (山東省) から臨 淄 (りんし) に迎え,斉国を復興させた。その功によって安平君に封じられた。

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