疋(漢字)

普及版 字通「疋(漢字)」の解説


人名用漢字 5画

(異体字)
12画

[字音]

[説文解字]

[字形] 象形
舞踊のとき前にあげた足の形。〔説文〕二下に「足なり」とし、「古以て詩の大の字と爲す」とあり、(雅)の仮借字とする。清儒は大雅・小雅の字に好んでを用いるが、金文に夏をに作り、夏は舞容。九夏・三夏などは古舞楽の名。夏・通用の字。ゆえに夏の別体であるの省略形である疋が、また雅に借用されるのである。疋(しよ)(あし)・匹(ひつ)とは別の字である。夏・雅字条参照。


人名用漢字 5画

[字音] ショ・ガ・ヒツ
[字訓] あし・たすける

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
足の下半部、膝(ひざ)から下の象形字。〔説文〕二下に「足なり。上は腓腸(はいちやう)(こぶら)に象り、下は止(あし)(趾)に從ふ」とあり、足とほとんど同形である。金文の〔免(めんき)〕に「女(なんぢ)に命じて師(人名)を足(たす)け、林を(をさ)めしむ」とあり、足を佐疋の意に用いる。〔善鼎(ぜんてい)〕に「佐疋(さしよ)」という語があり、佐胥することをいう。〔説文〕に「一に曰く、疋記なり」とあるのは記、注釈を加える意。また〔説文〕に「古以て詩の大疋(雅)の字と爲す」との字に用いるといい、清朝の小学家に大雅小雅を大疋小疋としるすものが多いが、その通用の義を説くものはない。思うに・夏はもと通用の字。夏は舞容を示す字でまた(か)としるし、その省文の疋が、と通用するのである。

[訓義]
1. あし。
2. 胥と通じ、たすける、小役人。
3. (夏)の省文にして雅と通用し、小雅・大雅の字に用いる。雅、ただしい。
4. 匹の音と通用し、丈の八倍、八丈。
5. 匹と通用し、小さな雛など。わが国では動物を数えるのに用いる。

[古辞書の訓]
立〕疋 マサシ・マツリゴトヨシ・シルス・タグヒ・コホル・カタフク・ヒトシ 〔字鏡集〕疋 マツ・マツリゴト・マサシ・アシ・メグル・ナラフ・トモガラ・タグヒ・カタフク・フタツ・ヒトシ・タクラフ・ヒトコロヘリ・ムラヒトシ・アツ・カツ・ソル・トモ

[部首]
〔説文〕にの二字、〔玉〕になお帶(帯)に従う字を加え、音はセイ、王のときその姓の人があったという。はともに通の意で、疋は声符であるらしい。

[声系]
〔説文〕に疋声として胥・楚・など四字を収め、を亦声とする。しかしには疋の義をとるところはない。楚の金文の形は足に従っており、疋声とは定めがたい字である。

[語系]
疋shia、胥siaは声近く、金文には疋を佐胥の意に用いる例がある。(疎)・shiaは同声。もとはみな疋声の字であった。*語彙は胥・雅・匹と通用の例は、その各字条参照。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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