残念(読み)ザンネン

デジタル大辞泉 「残念」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ねん【残念】

[名・形動]
もの足りなく感じること。あきらめきれないこと。また、そのさま。「残念なことをしてくれた」
悔しく思うこと。また、そのさま。無念。「負けて残念だ」
俗に、すぐれた素質長所などをもちながら、それが発揮できなかったり、相殺されるほどの大きな短所を併せもったりしているさま。また、単に、良くないさま。「残念なアイデア」
[派生]ざんねんがる[動ラ五]ざんねんさ[名]
[類語](1遺憾いかん不本意心残り残り多い惜しいもったいないあたら残り惜しい名残惜しい口惜しい惜しむ物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない/(2心外無念痛恨くやしい口惜くちおしい情けない/(3死蔵退蔵倹約無駄遣い浪費濫費散財空費徒費冗費宝の持ち腐れ不経済無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡捨て金湯水のように使う髀肉ひにくたん

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精選版 日本国語大辞典 「残念」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ねん【残念】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ( ━する ) 思いがあとに残ること。すんでしまった物事やそれまでの状態に対して、満足がいかなくて物足りない感じがすること。また、そのさま。心のこり。
    1. [初出の実例]「はて、是程にまで思し召立せられて、御出(おいで)被成れぬと申は、残念な事でござる」(出典:虎寛本狂言・萩大名(室町末‐近世初))
  3. 対人関係で圧倒されたり、勝負事に負けたりして、くやしく思うこと。また、そのさま。無念。
    1. [初出の実例]「されども大医をかけて、残念(ザンネン)をはらさばや」(出典:仮名草子・悔草(1647)中)

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