悔む(読み)クヤム

デジタル大辞泉 「悔む」の意味・読み・例文・類語

くや・む【悔(や)む】

[動マ五(四)]
失敗したことや、十分にできなかったことなどを、あとから残念に思う。後悔する。「若いころの不勉強が―・まれる」
人の死を惜しみ悲しむ。「親友の死を―・む」
[用法]くやむ・くいる――「過ぎ去ったことを悔やんでも(悔いても)仕方がない」「忠告に従わなかったことを悔やむ(悔いる)」など、あとから残念に思うの意では相通じて用いられる。◇日常的に用いられるのは「くやむ」で、「悔やまれる」のような使い方もある。「あの時の一言が今となっては悔やまれる」◇「くいる」は「前非を悔いる」のように、自分について反省する倫理的な感じが強く、文章語的である。
[類語](1後悔悔いる悔悟悔恨悔い懲りる悔い改める痛恨懺悔思い残す/(2悼む弔う弔する哀悼哀惜追悼愁傷

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精選版 日本国語大辞典 「悔む」の意味・読み・例文・類語

くや・む【悔】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. くやしく思う。残念に思う。しゃくだと思う。また、後悔する。くやぶ。
    1. [初出の実例]「若(もし)いたづらに命つきて御さきにたつ事も侍(はべら)ば、其時くやみて何かせん」(出典発心集(1216頃か)六)
    2. 「『扨(さて)も口惜や、質種にはもめん布子(ぬのこ)にはおとりける』と悔(クヤ)みて」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)五)
  3. 人の死を悲しんで弔う。

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