僅僅(読み)きんきん

精選版 日本国語大辞典 「僅僅」の意味・読み・例文・類語

きん‐きん【僅僅】

[1] 〘形動タリ〙 数や量がごくわずかであるさま。
※地方官会議日誌‐九・明治八年(1875)六月二九日「況や僅々たる邏卒を以て、身又官給常衣を穿ち、公然巡行する」 〔漢書地理志・下〕
[2] 〘副〙 数や量がごくわずかであるさまをいう語。ほんのわずか。わずかばかり。
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上「堂々たる一帝国にして政府歳入は僅々(キンキン)八千万円の上に出でず」

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デジタル大辞泉 「僅僅」の意味・読み・例文・類語

きん‐きん【僅僅】

[副]数量が非常に少ないさま。わずかに。「僅僅三名の出席者しかいない」
[ト・タル][文][形動タリ]ごくわずかであるさま。
「―たる一冊子に過ぎずといえども」〈日本教育史略〉
[類語]たったわずかたかだか少ない少し少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量数えるほどしばらくなけなし低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪のあか小口ささやか寸毫すんごうプチほのか幾ばくせいぜいたかが微塵みじん些細ささいまばらほんのあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり

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