改訂新版 世界大百科事典 「発荷峠」の意味・わかりやすい解説 発荷峠 (はっかとうげ) 秋田県北東部,十和田湖南側の外輪山にある峠。標高631m。十和田湖への秋田側の入口である。峠付近は,十和田火山噴出時の軽石流堆積物に覆われるが,湖岸和井内に下る七曲りの中腹からは緑色凝灰岩が卓越する。湖面との比高231m。眺望に優れ,眼下に西湖(にしのうみ),前面に中山・御倉両半島や八甲田山を望む。峠の東に甲岳台,西に紫明亭展望台がある。旧十和田街道(国道103号線)が通り,花輪線の鹿角花輪駅,十和田南駅からバスが通じる。執筆者:北条 寿 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「発荷峠」の意味・わかりやすい解説 発荷峠はっかとうげ 秋田県北東部、鹿角市(かづのし)と鹿角郡小坂町(こさかまち)の境にある峠。標高631メートル。十和田(とわだ)湖の外輪山の南部に位置し、ここからの十和田湖の眺望はすばらしい。御倉(おぐら)、中山の二半島が湖面に延び、円頂丘の御倉山(690メートル)が湖水に影を落とす。JR花輪線十和田南駅から十和田湖へのルートにあたり、峠から観光道路(国道103号)が屈曲しながら湖岸の和井内(わいない)へ下り、さらに休屋(やすみや)、子ノ口(ねのくち)へと通じている。[宮崎禮次郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「発荷峠」の意味・わかりやすい解説 発荷峠はっかとうげ 青森・秋田県境,十和田湖南方の外輪山にある峠。標高 647m。 1914年初めて馬車が通った。展望台からの十和田湖の眺望は絶佳で,神秘的である。湖岸までは比高 246mの急崖を屈折した国道 103号線 (十和田道) が通る。峠の東 1.5kmに甲岳台,西 0.5kmに柴明亭があり,ともに十和田湖全景を眺望できる展望所。十和田八幡平国立公園に属する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「発荷峠」の意味・わかりやすい解説 発荷峠【はっかとうげ】 秋田県北東端,十和田湖カルデラの外輪山の南部にあり,標高631m。国道103号が通じ十和田八幡平国立公園の秋田県側からの入口。眼下に十和田湖,遠くに八甲田連峰を望む景勝地。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by