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皮膚粘膜眼症候群 ひふねんまくがんしょうこうぐんmucocutaneous-ocular syndrome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

皮膚粘膜眼症候群
ひふねんまくがんしょうこうぐん
mucocutaneous-ocular syndrome

急性滲出性炎症性病変が皮膚,口腔および外陰部粘膜,眼その他に,同時的あるいは時期を異にして現れる状態をいう。病理組織学的所見により表在型と深在型に大別される。表在型では皮膚に浮腫性,水疱性紅斑,外陰・口腔粘膜にびらん性病変,眼粘膜に充血性あるいはびらん性病変が生じる。多形滲出性紅斑の重症型ということができ,皮膚口内炎,スティブンス=ジョンソン症候群などがこれに属する。また,ほとんど全身の皮膚および粘膜,眼組織に病変が生じるライエル型中毒性表皮壊死性剥離症もある。表在型は薬物に起因するものが多い。深在型皮膚粘膜眼症候群の代表的なものにベーチェット病がある。

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デジタル大辞泉の解説

ひふねんまくがん‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【皮膚粘膜眼症候群】

抗生物質や風邪薬などの副作用による薬疹。全身の皮膚、粘膜に紅斑や水疱ができてただれ、眼に結膜炎角膜炎が発症する。重症になると失明、死亡する。スチーブンスジョンソン症候群SJSStevens-Johnson syndrome)。
[補説]原因となる医薬品を服用してから2週間以内に発症することが多いが、数日以内または1か月以上経過して発症することもある。セ氏38度以上の高熱、目の充血、めやに、まぶたの腫れ、目が開けづらい、唇や陰部のただれ、排尿・排便時の痛み、のどの痛み、皮膚の広範囲が赤くなるなどの症状がみられる場合は医師の診察を受ける必要がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

皮膚粘膜眼症候群
ひふねんまくがんしょうこうぐん

1950年ロビンソンらが皮膚症状、粘膜症状、眼症状を併発する疾患群を一括してよぶことを提唱した疾患名であるが、かなり多様な疾患が包含されていて、現在わが国では皮膚粘膜眼症候群総合研究班によって、〔1〕多形滲出(しんしゅつ)性紅斑(こうはん)(フックスFuchs症候群、スティーブンス‐ジョンソンStevens-Johnson症候群)、〔2〕ベーチェット症候群、〔3〕ライターReiter病に分類されている。しかし、本症を多形滲出性紅斑群と同意語として用いる人もいて、定義に関してはなお混乱がある。本症はヘブラ型多形滲出性紅斑の重症型と一般にみられており、種々の全身症状とともに粘膜病変が特徴的な疾患であり、重症例にはステロイドの内服または注射が必要である。[渡辺晋一]

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