目を覚ます(読み)メヲサマス

デジタル大辞泉 「目を覚ます」の意味・読み・例文・類語

ま・す

眠りから起きる。目覚める。
迷っている状態から正しい状態に戻す。「父の死が彼の―・した」
何かがきっかけとなり、それまで気づかなかった自分性質などを自覚する。「母性愛が―・す」
びっくりする。
台所有様、―・しける」〈浮・永代蔵・二〉
[類語]起床離床寝覚め目覚め寝起き朝起き早起き起きる目覚める覚醒かくせいする目が覚める覚める覚ます起こす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「目を覚ます」の意味・読み・例文・類語

め【目】 を 覚(さ)ます

  1. 眠っている状態から起きる。目ざめる。また、眠らないでいる。
    1. [初出の実例]「山里は秋こそことにわびしけれ鹿のなくねにめをさましつつ〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・二一四)
  2. びっくりする。意外なことにあって驚く。
    1. [初出の実例]「雲ふきたつる山風の、松と桜に音たてて、鳥もおどろく梢かと、諸人、めをこそさましけれ」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
  3. 意識を正しく呼びおこす。迷っているのを正しい道にもどす。
    1. [初出の実例]「其やうな寝とぼけたものの目を覚ましてやらんと」(出典:松翁道話(1814‐46)一)
  4. 何かがきっかけとなって、それまで気がつかないでいた本心現状などを自覚する。
    1. [初出の実例]「功名心が勃然眼を攪(サマ)せば」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵電影)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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